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2008年07月:平和の絵本の本屋さん

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佐川君からの手紙


佐川君からの手紙―舞踏会の手帖 (単行本)
唐 十郎 (著)

これも「霧の中」と同じ、パリ人肉食事件を扱ったもの。
犯罪心理を理解するために、読んだものだが、そういう視点から読むものではない、という印象。内容的には、「佐川君からの手紙」というよりも、「佐川君への手紙」であり、著者の言葉が中心。
そこで、犯罪心理をより深く理解する、という意味では、さほど参考にならなかった。
きっと文学として、読む本なのだろう。


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  1. 2008/07/11(金) 14:23:17|
  2. 犯罪心理学|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0

霧の中


書名;霧の中
著者名;佐川一政

パリで友人の白人女性を殺し、その人肉を食べたという佐川氏の小説仕立てのノンフィクション。
現在執筆中の本の参考にと、読んでみたもの。

どんな異常心理なのか、と僕は興味深く読んだが、一般的な読み物としては、(人肉食に興味が無ければ)お勧めするものでもないかも。

まず驚いたのは、佐川氏が大変にインテリであること。その一方で、構成その他、ややラフだなという印象はあったのだが、ゲラのチェックも何もしていないうちに、本になってしまったとのことで、納得。

印象としては、「異常心理」といいつつ、あまり異常ではないな、ということ。むしろ、普通の人なんだと感じた。人肉食自体は、かなり変わった趣味ではあるが、妄想と現実の関係など、他の異常とされる性欲と何も変わらず、普通にその心理は理解できる。

僕がこの本でもっとも面白いと思ったのは、実はあとがき。氏がここで書いていることは、僕の本のテーマにも共通することなのだ。

少し長くなるが、引用しよう。

---------------霧の中 あとがきにかえて より------------

それは、あのような事件を犯してこそはじめて認知し得たであろう一つの想念である。
被害者の女性の屍の肉片を口にしながら、彼女の生きていた美しい姿を懸命に心の中で追うような試みをなしたり、あるいはポルノ雑誌のヌード写真を見ることによって、かつて死ぬ程苦しみながら抱き続けてきたカニバリズムの妄想を懸命に蘇らせようとしつつ、遂にその落差を痛感し、妄想の対象であった筈の肉片は、徹頭徹尾現実の世界に属し、現実に生きている女性の発散するもの、そのエロティシズムは、実は虚構に過ぎないというこの逆転を、ある意味ひどく過酷に痛感することは体験者こそ知り得た、あるいは感じずにはいられなかったことだと思われる。





  1. 2008/07/09(水) 14:09:52|
  2. 犯罪心理学|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0

夢のなか―連続幼女殺害事件被告の告白


書名;夢のなか―連続幼女殺害事件被告の告白
著者;宮崎 勤

今、善悪中毒シリーズの3巻目を執筆しているのだが、その中で、人が凶暴化する心理の流れを解説している。
その具体例として、使用できないかな、と読んでみたもの。

手紙によるインタビューが中心で、宮崎さんの心理をうかがうには、隔靴掻痒の感も免れないが、それでも、そこそこ大雑把には、彼の心理を推測できる。

好きだったおじいさんをよみがえらせるために、お墓をあばいて、おじいさんのお骨を食べたというのは、現実と妄想の関係を綺麗に示していると感じられた。
ここでその心理に関しての僕の推測を書くことはしないが、執筆中の本の中で、どこかで具体例として使用できるかもしれない。

死刑判決について、彼の最大の関心事が、「判決文を聞く間、普段、頬杖をついている机がなくて困ったこと」というのも、まさに納得できる心理。・・・そうだろうなあ、と。

また、幼女を殺したのは、「裏切られて怖くなった」という説明も、それなりに彼の心理の一面の真実だろうと感じる。

彼の心の分裂の様子もうかがえる。

しかしながら、、大本のトラウマとか、彼の性格の根っことか、彼の恐怖心の根っこといったものは、この本からは全く出てこない。それはちょっと悔しい。
潜在意識まで知るためには、手紙のインタビューではとても無理で、長い時間をかけた治療過程で明らかになってくるものだと思う。
・・・彼はもう死刑になってしまったのだし、永遠に闇の中、ということか。

なにはともあれ、「夢の中」 
この現実感の希薄さは、妄想と現実認識の関係をはっきりとあらわしているといえるだろう。


  1. 2008/07/06(日) 17:01:02|
  2. 犯罪心理学|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0
































































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