書名 敗者の戦後
著者 入江隆則
ナポレオン戦争の敗者フランス、第一次世界大戦の敗者ドイツと比較し、日本の敗戦を客観視しようという試み。
博学な筆者で、着いていくのはなかなか骨が折れるが、筆者の「戦争についてそれが正義の戦争であるか、正しくない戦争であるかは昔から論じられてきたし、―略―しかしその種の論議こそがそばしば戦争の本質を隠蔽し、かつ戦争の研究を不毛な袋小路に迷い込ませる元凶である。」という筆者の主張は、善悪中毒の考え方に共通し共感できる。
抑えられた筆致ではあるが、日本の戦争への捉え方には、(善悪を超えて見ようというだけに)かなりの鋭さも感じられた。
- 2008/02/02(土) 00:41:09|
- 平和と戦争|
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