書名;オウムと私
著者;林 郁夫
この本は、オウム真理教の幹部だった林医師が、書いたもの。
エリート医師が、どのようにオウムの殺人に関わるまでに、なってしまったか、その心の軌跡を描いたものだ。
平和の絵本の運動は、マインドコントロールを解くという運動でもある。そんな意味から、マインドコントロールの手法には関心があり、大変に興味深く読んだ。
実際、林医師の考えていたこと、その気持ちは、手に取るように分かる。あの立場に、もっと若い純真なときの自分が立ったとしたら、どこでマインドコントロールを打ち破れるかな、などと思うと、それは人を見る目であり、直感。それぐらいしか思いつかない。
論理的な思考力といったところで、林医師を自分が凌駕しているとは思えない。
紙一重、ではあるのだ。
この本のテーマそのものではないけれど、仏教の考え方で、「悟り」「成仏」といったものがあるが、その概念が、オウム真理教の陥穽につながっていたのかな、という感想を抱いた。
あまりにもお手軽な「悟り」「成仏」。
まあ、それも(仏教の欠点というよりは)若さゆえの未熟さなのかな?
- 2008/02/15(金) 18:05:45|
- 犯罪心理学|
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